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執筆者の写真川村 栄作

間違い探し→「生活習慣の積み重ねで起こる糖尿病を薬で治す」正解は→「生活習慣の積み重ねで起こる糖尿病は、生活習慣の見直しと薬で治す」です!





国際糖尿病連合(International Diabetes Federation:IDF)によると、2019年時点で世界の成人(20〜79歳)の糖尿病有病者数は4億6300万人と80年代の約4倍に増加しました。


中でもアジア地域で有病者数が爆発的に増加していることが報告されています。


一方、厚生労働省が2016年に発表した「国民健康・栄養調査報告」では、糖尿病が疑われる日本人は約1000万人と推定されています。

糖尿病の調査が開始されて以降、一貫してこの数は増加傾向にあります。もはや国民病と言っても過言ではありません。


糖尿病は1型と2型、妊娠糖尿病、その他の原因の糖尿病があります。


そのうち9割以上を占める2型糖尿病は、その人の食生活を含めた長年の生活習慣の積み重ねが原因で発症する病気です。

糖尿病予備軍と診断された時点で高血糖になりやすい体になっており、加齢と共に血糖値はさらに上がりやすくなります。

これまでと同じような生活習慣を続ければ症状はさらに進行してしまいます。


[生活習慣が重なり2型糖尿病を発症するときにはその人の膵臓のβ細胞の機能は、健常な人の約半分まで機能が落ち込んでいることが推定されています。(AM J Med 2009,122:S37-S50)]



「生活習慣の積み重ねで起こる病気は、生活習慣の見直しと薬で治す」ことが正解である証拠があります。


1996年から2001年にかけて行われたアメリカのDPP(Diabetes Prevention Program)という疫学研究です。

糖尿病の前段階である耐糖能異常者3234人を糖尿病薬としてよく用いられているメトホルミンを投与したグループと半年間生活習慣(食事、運動、心理、行動)の改善指導を受けたグループ、プラセボ(偽薬)を投与したグループで糖尿病の発症率を比べました。


追跡期間は平均2.8年間行われました。

糖尿病発症率は何もしない群と比較し


◯プラセボ(偽薬)グループ  11%


◯メトホルミン投与グループ  31%


◯生活習慣改善グループ    58%


それぞれ低下しました。


生活習慣改善グループはその後10年以上にわたって糖尿病の発症率を低く抑えられたことがわかっています。

この疫学調査により生活習慣の改善効果が糖尿病予備軍には非常に有効であることがわかってきたのです。


中でも運動による効果が高いことがわかっています。




筋肉は体重の40%を占めており、その機能を維持するために多くのエネルギーを必要としています。


実は血液中に流れている糖質の80%は筋肉に取り込まれているのです。

そのため、筋肉は血糖値の調整に大きな役割を果たしています。


血糖値の調整にはインスリンが有名ですが、インスリンが分泌されると全身の筋肉に作用し、血液中にある糖質の筋肉への取り込みを促すのです。

取り込まれた糖質は主にグリコーゲンに合成され筋肉にためられていきます。(タンパク質の合成を高めるためと考えられています)

そして、この糖質取り込み機能を簡単に増加させる方法が運動なのです。(たった数分の筋トレで20〜30%上昇します)


運動をしている人は筋肉そのものがエネルギー不足になりやすいため、運動をしていない人に比べて血液中から糖質を取り込む能力が増加している、つまり血糖値も下がっていくことになります。


そしてこの筋力トレーニングによって増加した糖質の取り込み機能は数日間持続されます。

数分間の運動を週に2から3回行うことで、その機能は維持されます。


筋肉は血液中の余計な糖を取り込んでエネルギーを発揮する機関です。

血糖値が高めの人は筋肉を鍛えることが血糖値を下げるための近道でもあるのです。


当院ではリラクセーションとエクササイズを行い、皆様の健康をサポートしています。



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どうかあなたの資産を痛みや悩みに奪われないで下さい。

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住所:大阪市天王寺区悲田院町8-26

   天王寺センターハイツ802号

電話:09084458854

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