医学がお勧め!
目をパッチリさせることで、なぜか頭痛・肩こり・腰痛などが改善することがあると言います。これ、実は「眼けん下垂」というまぶたがたるんでしまう病気の話です。
目は全身の筋肉と深い関係があります。老化や様々な原因でまぶたがたるんでくると、徐々に視界を遮るようになります。
すると、おでこの筋肉を使って、強引に目を開くようになるのです。
これが頭部の筋肉や肩、腰にまで悪影響を及ぼし、全身疲労につながってしまうのです。
そこで手術でまぶたを開きやすくする治療が行われています。
さらに「目をパッチリにさせる二重メークアップ用品」にも効果があるのでは?と考える専門家もいます。目パッチリメークをすることで見た目だけでなく、体全体を若返らせる可能性があるというのです。
目パッチリ手術で 頭痛・肩コリ・腰痛が改善する!?
今回、「眼けん下垂」の手術をしたという70代の方に、その変化を伺ったところ、重かったまぶたが軽くなり、ひどかった肩こりもずいぶん改善したというのです。
なぜ、こんなことが起きるのか?
そのヒントは「おでこのシワ」にありました。
私たちのまぶたは、老化など様々な原因でたるんでしまうことがあります。
すると、まぶたの力だけでは目が開かず、視界が狭くなってしまうため、代わりに「おでこの筋肉」を使ってまぶたを持ち上げようとします。
このとき、おでこにシワが入り、常におでこの筋肉が緊張した状態になってしまいます。
実は、おでこの筋肉は、後頭部・肩・腰の筋肉とつながっています。そのため、おでこの筋肉が緊張すると、その緊張が全身に伝わり、頭痛・肩コリ・腰痛を引き起こしてしまうことがあるのです。
つまり、「眼けん下垂」の手術で目がパッチリになると、おでこの緊張が緩和され、頭痛・肩コリ・腰痛の改善にまでつながることがあるのです。
目をパッチリにする手術はどこで受けられる? 全国の形成外科・眼科で受けることができます。
手術を行っていない病院もあるので、かかりつけの病院から専門医を紹介してもらうか、もしくは日本形成外科学会のホームページにある認定施設一覧をご参照ください。
ただし、まぶたのたるみは「眼けん下垂」以外にも「眼けん痙攣」や「重症筋無力症」など他の病気の可能性もあります。
手術の費用や日数は?
瞳孔(黒目の中心部分)にまぶたがかかる場合や、頭痛・肩コリ・腰痛・眼精疲労などの症状が重い場合は、「眼けん下垂」という病名がつき、保険適用となります。
費用は保険適用の場合、両眼で1万5000円~50000円ほど。ほとんどが日帰りで、入院する場合も1~2泊ほどで済みます。ただし、手術後1~2ヶ月は、まぶたに腫れが残るため、サングラスなどで生活する必要がある場合もあります。(食事・入浴など日常生活は送れます。)
パッチリメークでも頭痛・肩コリは改善する!?
二重メーク用の「のり」や「シール」でまぶたを持ち上げることでも、頭痛や肩コリに効果があるか?を実験したところ、5人中4人の人に頭痛・肩コリが改善するという結果が出ました。
※頭痛・肩こり・腰痛には様々な原因があります。まぶたが原因でない場合は改善しないこともあります。
※二重メーク用品を安全に使用するため、各製品の「使用上の注意」を必ず守ってください。
特に注意して頂きたいポイントは、
①まぶたに赤み・腫れなどが出た場合(成分が肌に合わない場合)は使用を中止する
②まぶたを上げる際には、まぶたを傷つけないように優しく持ち上げる
③付けたまま寝ない
などです。
簡単!まぶたのたるみチェック法
人差し指でまゆ毛を押さえて、おでこの筋肉を使えなくする
ゆっくり目を開く
瞳孔(黒目の中心部分)にまぶたがかかっていなければ正常。かかっている場合は、まぶたのたるみが進んでいます。
※まゆ毛を押さえずに普通の状態で瞳孔にまぶたがかかる場合は、重度のたるみです。
まぶたのたるみ予防に大切なコトとは?
まぶたがたるむ原因は、老化以外にもあります。
街頭調査では30代でもまぶたがたるんでしまっている人が多くいることが明らかになりました。その原因は、いったい何なのか?
実は、まぶたの中にある「腱膜(けんまく)」という部分が損傷してしまっていたのです。腱膜は、まぶたを持ち上げる「上眼けん挙筋」とまぶたのふちにある「けん板」という組織をつなぐ薄い膜です。この腱膜が物理的な刺激で損傷を受けると、まぶたがたるんでしまうのです。
腱膜を損傷させてしまう生活習慣は二つ。
まぶたを強くこする(花粉症・アレルギー・メーク落としなど)
ハードコンタクトの長期着用
まぶたに触れる時はとにかく優しくすることを心がけましょう。
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