みなさん今日は、整体院アセットの院長川村栄作です。
緊急事態宣言以降、外出できない状況が続いていますねー。
普段は「たまには家で何もせずにゴロゴロしたいー」なんて思っていましたが、反対に外へ出れないとなるとこんなにストレスがたまるとは。
いやはや人間てわがままですね。
さて、本日は人間にとって外出がいかに大事かということをお伝えしていきます。
外出できないとなると自宅にいるしかないのですが、自宅で過ごす時間が長くなると、どうなるか。簡単にいうと、脳の機能が低下していきます。脳は外界の環境情報を自らの感覚器を通してキャッチし、その情報を変換し認知する。そして、行動を起こすという機能を持っています。
ここで、自宅にいる時間が長くなればなるほど環境情報の変化が減少します。すると、同じ脳の回路が選択的に使われます。脳の特徴として、同じ回路のみが強化されるとやがて自動化されその処理は早くなります。
ただし、それ以外に使われない機能はどんどん低下していきます。例えば認知機能の低下です。自分たちは意識しないところで、しっかり時間の感覚を捉えていますが、環境情報が減少し、生活リズムが変化するとこれらの機能は驚くほど早く(健康な人でも3日ほどで実際の機能が低下し始めます)低下してしまいます。
また、低下するだけなら良いのですが、低下した機能を次に使い始める時に非常に大きな負担・ストレスとなるのです。その負担は体の各器官に影響します。
自宅で過ごしている間は、コミュニケーションをとる人数も少ないですが、緊急事態宣言が解除された後は、一気にそれ以前に戻ることになります。その時に、どれだけのストレスに晒されるか想像に難くありません。
そこで、今すぐに自宅でできる、脳機能低下を防ぎ、ストレス耐性をあげる方法をお伝えします。
まず、脳機能の低下ですが、簡単です。誰でも自宅・自室の中で自分の定位置があると思いますが、それを、今まで座ったことがない場所に座ってみてください。自分の視点を変えるのです。これだけで環境情報は変化します。
または、テレビの向きを変えてみるのも一つの方法です。テレビの向きが変わると、環境情報が変わり、脳が刺激を受け、活性化につながるのです。
テレビでなくても構いません、ポットの向きを後ろ向きにしたり、テーブルの上に観葉植物を並べてみたり。なんでも構いません、いつもなら違和感を感じるような変化を作ってみてください。
固定された環境情報を変えれば良いのです。これだけで、脳は「なんだこれは、変化に対応しなければ」と活性化し始めるのです。
これはほんの2〜3時間で構いません。やり過ぎると反対にストレスがかかり過ぎて、二度とやりたくなくなるからです。1日1箇所複数日に渡りいろんな箇所を少しづつ変化させるという方法が良いでしょう。
次に、ストレス耐性についてですが、はっきり言って現代社会からストレスをなくすことはできません。というか、異なる価値観が2つ以上ある場合にストレスフリーはあり得ません。問題は、この降りかかるストレスをどう捌くかということです。ここではストレスにより高まったあなたの交感神経を緩め、副交感神経を賦活させる方法をお伝えします。
まず、自律神経は体内環境を整えてくれる神経です。2つに分けられ、大まかに交感神経は体を活動させる、副交感神経は体を休息させる働きがあります。
ストレスがかかり過ぎると脳の視床下部という司令塔が混乱し、交感神経と副交感神経の切り替えやバランスが取れなくなります。
この自律神経はフルオートで行われるため、自分の気持ちでコントロールできるものではありません。例えば「汗かきたいなー」と思っても汗は出ませんし、「あと10だけ血圧下げてみよう」みたいなことはできないわけです。
しかし、唯一副交感神経を優位にできる方法があります。それは「呼吸」です。さらにいうと「呼気」です。吐く方の息を意識的に長くする(息を吸う時間の2〜3倍)ことで、副交感神経が優位になり交感神経が抑制されます。
この呼吸をまず1分間、次の1分は何もしない、そしてまた呼吸を1分間というふうに行ってみてください。早い人なら3回程度で、変化を感じれるでしょう。
可能であれば、適度な室温、静かな部屋、リラックスした姿勢が好ましいですが、職場などでは背もたれにゆっくりもたれ、10分程度行ってください。ストレスを感じた時にこの呼吸を行えば、あなたも上手にストレスを捌けるでしょう。
また、眠れない時に「羊を数えなさい」という話がありますが、これは英語発音で「ワンシープ」「ツーシープ」というふうに「シープ」の「シー」の部分で「呼気」が延長され副交感神経が優位になるため眠りやすくなる、というお話です。このため、日本語で「ひつじがいっぴき」「ひつじがにひき」と唱えても何も効果はありません。
ヨガにおいても呼吸は非常に重要視されています。自律神経が研究され始める遥か以前から、「呼吸」は興奮や緊張を抑える有効な手段とされてきました。
これらの方法は何も準備する必要がありませんし、今、この場で行えます。
緊急事態宣言が解除されたときのことを見据えて、今できるセルフコントロールを実践してみてください。
それではまた次回のブログでお会いしましょう。
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